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学校のカイダン第3話スピーチ内容を徹底解説 伝わる上手な話し方の極意

      2015/02/01

テレビドラマの「学校のカイダン」は「コトバで世界を変える物語、はじまる」をテーマにしています。平凡で気が弱い女子高生が謎のスピーチライターのアドバイスを受け成長していく物語です。今回はその第3回から伝わる上手な話し方のコツを分析してみました。

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学校のカイダン第3話スピーチ内容に学ぶ 伝わる上手な話し方

キャプチャ
主典:日本テレビ2015年1月11日「学校のカイダン」

第3話の「伝わる上手な話し方」に関係するあらすじ

・ツバメは第2話で生徒会役員を仲間に引き込む成功し、部活動への予算配分に取り組みます
・部室も予算も与えられていない卓球部は「本気で部活やりてえ」と目安箱にメッセージを残したくらい真剣です。
・ツバメは弱小部のメンバーの気持ちを理解するために早朝練習に参加します。セレブ軍団のバスケ部は朝はつらいので来ていません。この時間に卓球部など弱小部は一所懸命練習しています。同時に彼らの本音はモテたいという部分も大きいことがわかります。
・セレブ軍団の策略で卓球部は廃部になってしまいます。謎のスピーチライターはセレブ軍団とバスケットで戦って勝ち、モテたい弱小部の心をつかむように指示します。
・生徒会は前半セレブ軍団のバスケチームに太刀打ちできません。
・謎のスピーチライターは、ピンクのカバの仮装をさせたツバメにハーフタイムを使ってメガホン片手の演説を打たせます。ツバメは皆にカバを着て「バカになろう」と呼びかけます。全員に対して失敗したときのために守りに入るのはやめようと訴えます。
・謎のスピーチライターは、さらに率先してバカになるために恥をさらせと指示します。ツバメは実はずっと好きな人がいたが全く相手にされていないことに気づいたと相手の名前を挙げて全員に告白します。
・やはり点数は入りませんが、卓球部などのメンバーが加勢します。最後に卓球部のメンバーが1点を入れ勝ちを手にし、廃部は中止となります。

上手な話し方(スピーチ)のコツは「相手の一番の悩みをつかむこと」と「短いメッセージ」

 謎のスピーチライターが指南した伝わる上手な話し方のコツ

・考え方を変えてほしい相手とよく話し合い、生活を体験し、一番の「悩み」をつかむ。

今回謎のスピーチライターが真っ先に指示したことは、考え方を変えたい相手(聴衆)を本当に理解することです。私たちは人に何かを話すときそのことを当然やっていると思い込んでいますが、実はしっかりできていないことが普通です。プレゼン(発表)、営業、講演、スピーチの相手方は、学生・主婦・お年寄り・企業人など様々ですが、本当に相手の生活を体験し悩みを深いところまで理解しようと努めたでしょうか?

今回ツバメは弱小部員の生活に密着し悩みを理解しようとしました。「本気で練習をしたい」が唯一の悩みだと女性であるツバメは思い込んでいた部分がありましたが、深く話し合ううちに男子特有のモテたいという悩みが結構大きな割合で存在していることをつかみました。

相手を理解する努力というのは誰もがしていることです。しかし、本当に時間をかけて話し合うことはなかなかできていないはずです。ましてや相手の生活の体験などはできていないはずです。そして、話し合う目的も漠然としてしまいがちです。しかし、謎のスピーチライターは「悩み」をつかむことだと教えます。つまり、プレゼン(発表)、営業、講演、スピーチ、文章の作成。すべての本質を相手の悩みを解決することだと考えているのです。

・最も伝えたい端的で短いメッセージを準備し繰り返す。/話者の思いを象徴する小道具を準備する

今回ツバメは全校生徒を説得するにあたり「バカになろう」(あれも無理これも無理とはじめから制限をかけるのでなく失敗してもいいとバカになろう)というわかりやすく短いメッセージを用意します。さらにそれを具体的に象徴する小道具として、バカの反対というシャレを利かせたピンクの「カバ」のぬいぐるみを準備します。

これは、「3色のイメージ」だけで文章が見違えますで説明した「主張と具体的な例」の応用です。

◇主張 … 話の全体で最も伝えたいことを1つ決める(今回はそれを短いキャッチフレーズにまとめるという点が付加されます)
◇具体的な例 … 今回は「象徴」という難しいテクニックを使っています。

短いキャッチフレーズとは小泉元首相が使った「自民党をぶっこわせ」のような事例があります。

・まず話者から始める

伝わる上手な話し方というとつい話者が聴衆を説得するという一方通行のスタイルが前提になってしまいます。確かに話者と聴衆は年齢や立場が違うことも多く、そういった先入観を持つのも無理はありません。しかし、第1話(学校のカイダン第1話内容を徹底解説 伝わる上手な話し方の極意)にも「話し手と聴衆という関係でなく全員を同じ立場にしてしまう」という上手な話し方のコツがあったように、立場を一(いつ)にしなければ聞き手は動きません。

聞き手にぜひ伝えたいこと、ぜひやってみたいことを自分からはじめるということは強い説得力を持ちます。例えば英語の先生が生徒に英語の勉強をさせたい場合に、自分もTOEICの高得点を目指すことを約束するといった事例です。

 

今回は以上です。
謎のスピーチライターが教える伝わる上手な話し方のまとめ

・考え方を変えてほしい相手とよく話し合い、生活を体験し、一番の「悩み」をつかむ。

・最も伝えたい端的で短いメッセージを準備し繰り返す。

・話者の思いを象徴する小道具を準備する

・まず話者から始める(「話し手と聴衆という関係でなく全員を同じ立場にしてしまう」と近い)

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