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伝わる上手な話し方 自己紹介を成功させるたった1つのコツ

      2015/02/10

普段のコミュニケーション、営業、プレゼン、講演。いずれも自己紹介から入ることが多いのですが、伝わる話し方、上手な話し方を実現する上でどのようなコツがあるのでしょうか?

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伝わる上手な話し方 自己紹介は重要だが……

一流ホテルほどエントランスの雰囲気やフロントの対応には気を配ります。これが先入観になり、その後のサービスの評価に大きな影響が出てくるからです(このことをハロー効果と呼ぶこともあります)。

フロントでしっかりした対応があれば、仮に部屋の備品の補給にひとつくらいミスがあっても、ときどきはこういうこともあるのだなと許してもらえることもあります。

したがって、普段のコミュニケーション、営業、プレゼン、講演などの自己紹介も話全体に影響があり、いろいろ工夫が必要であることは確かです。

しかし気になるのがほとんどの人が次のようなことを気をつけている点です。

・インパクトのある自己紹介
・面白い自己紹介
・一発で覚えてもらえる自己紹介

これらは本当に正しいのでしょうか?

 

伝わる上手な話し方 自己紹介は自分をよく知ってもらうためにするもの?

自己紹介において、相手に自分を印象付けるための様々なテクニックが紹介されています。しかし、ほとんどの自己紹介論は若干の勘違いをしていると言わなければなりません。

もしあなたが自己紹介をされる立場だったらどうでしょうか?例えばある部署(クラス)に新入社員(転校生)がやってくると仮定します。そのときあなたはどんな自己紹介を望みますか?

・インパクトのある自己紹介
・面白い自己紹介
・一発で相手の名前が覚えられる自己紹介

これらも悪くはないのですが、もし相手がまだこの部署(クラス)のことをよく分かっていないのに自分の個性を露骨なまでにPRしたり、いきなり笑いを取りに来たり。タレントではないのですから、自己紹介の本来の要求点は以下のような内容のはずです。

・名前、出身地(年齢)、住所など知らないと不安になる最低限のことを知りたい。
・まずは、この部署(クラス)のことをよく知ってほしい。

こういった要素が潜在的な要求点となります。したがって自己紹介は、名前、出身地(年齢)、住所など最低限の情報で不安を取り除き、あとは自分がその場所や相手を理解しようとこれまでに努力したことを述べ、相手を立てる形で終わると感じがよいと思います。

 

伝わる上手な話し方 相手を立てる自己紹介のコツ

よくある自己紹介の例(新しい部署に配属の場合)

こんにちは。○○と申します。出身は江東区で東京都市大学を出ています。こちらでは、以前は××の部署におり△△の案件などで成功を収めることができました。前の部署ではよく天然で面白いやつだと言われていました。好きな食べ物は石狩鍋で、趣味はゴルフです。この部署でもお役に立てるようがんばって参ります。

相手を立てる自己紹介の例(新しい部署に配属の場合)

こんにちは。○○と申します。出身は東京の東半分の江東区です。こちらの部署は、優秀な方が多く□□の案件は噂でよく存じておりました。好きな食べ物は皆さんと同じく食堂のA定食です。この部署では一から教えていただきますがよろしくお願いいたします。

いかがでしょうか。好みの問題もあると思いますが、後者の方が無難ではあると思います。

 

私自身、学生を相手に講演をする場合があります。学生に話すのは簡単だというイメージがあるかもしれませんが、少しでも共感できなかったり自分に関係がないと思うと、すぐに雑談が始まってしまいます。

そのため自己紹介では、こちらの情報は「名前、出身地、住所」の3点に絞って15秒ほどで済ませ、あとは「スマートフォン」「ツイッター」などといった学生が興味を持つものや、その土地の飲食店の話などをして自己紹介に変えていきます。

こういった言葉が出てくるだけで、聞き手は頭のなかの関心事に触れられる形ですので、非常に安心感を持ちます。「1時間にわたる(相手がただこちらに聞かせたいだけの)固い話に耐える会じゃなさそうだな」という雰囲気が伝われば成功といえます。

一般に自分より若い人がプレゼン(発表)、営業、講演などの相手の場合、相手方からわざわざ距離を取るような内容は禁句です。

・昭和○年生まれです(相手が平成生まれの場合距離感を感じるだけです)
・○○県○○市出身です(余程地理に詳しくないと知らないような都市名を紹介してもあまり意味がありません)
・私が学生だった頃は……。(あなたが徳川家康でもない限り昔話には興味を持たないのが若い人の特徴です)

このように時間的にも地理的にも遠いところから入ると、聞き手はまだ話し始めたばかりで緊張していますので形だけは効く姿勢を取るかもしれませんが、かなり醒めていくものです。古い流行歌の話などもってのほかです。

例えば「いまはAKBみたいですが、昔はモーニング娘(おにゃん子クラブ)が流行っていまして……」は悪い例です(「みたいですが」という相手を突き放すような他人事のスタンスが伝わる言葉の直後にスーっと潮が引くのを感じられたら一人前です)。

もちろん年上の人に話す場合は逆に、ツイッター、ゲーム、AKBといった若い世代特有の話は避けていくことが必要です。

 

営業マンが初対面の相手に自己紹介をする場面でも「会社名、部署、氏名、来訪の目的」以外に関して、長々と自己紹介をするのは得策ではありません。相手も多くの営業マンと出会うわけですので、ひとりひとりにはじめから関心を持ち名前を覚えていくような義理はないですので、あなたが社長や大臣でもない限り手短かに済ませたほうが感じはよいはずです。

そして残った時間で、自分が調べてきた相手方の知識を確認したり、細かく把握できなかった点を質問したりすると効果的です。スティーブン・R・コヴィー氏の「7つの習慣」にも「相手を理解してから自分が理解される」という項目があります。「自己紹介」というネーミングに惑わされ貴重な時間を相手を理解するために使わないのはもたいないことです。

 

伝わる上手な話し方 初対面で話して失敗しないこと

初対面で話しても失敗しないことは次のとおりです。

・相手のこと(相手の会社、学校や相手個人について調べてきたことは嫌がる人はいません)
・相手の土地の話や食べ物の話(年齢を問わず外しにくいです)
・天気の話(未成年相手には向きませんが、成人なら万能です)

 

自己紹介のコツのまとめ

自己紹介は、手短に「名前、出身地(年齢)、住所」または「名前、会社名、所属」など触れないと相手が不安になるような必須項目を伝えられれば十分です。残りの時間、相手の頭のなかにありなじみがあることの確認をしていくのがコツです。

そのためには、話す場所に早めに到着して土地の様子を把握したり、ネットを駆使して相手方の情報を細かく調べる準備が必要であることは言うまでもありません。

(補足 特に深くつかみたい場合はお読みください)

29歳で政権を倒し第一統領(=大統領のようなものです)の座についたナポレオン。戦地では、なるべく一介の兵士であっても名を覚え、「アンドレ伍長(=最も低いランクの兵士の呼称)、君の狙いは確かだな! 見よ、敵は浮き足立ったぞ!」などと、話しかけたそうです。

戦いの前は、睡眠時間を削ってでも兵士の顔と名前を覚えていました。今で言うならば、社長が派遣社員の名前を覚えていたようなものです。

もしも朝礼での社長の「有り難い話」に辟易とし早く終わらないかなと聞き流していた派遣社員に、社長が「○○さん、君の提案は確かだな! ライバル社も焦ることになるぞ!」だったらどうなるでしょうか?

これが自己紹介の本質です。

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  Comment

  1. […] (以前の記事で触れたように、露骨な自己紹介を避けるのも緊張対策にはなります) […]

  2. […] ③たった一つの原則 この日の講演はまず自己紹介から入ります。 以前の記事(こちらから)でもお伝えしましたが、私は自己紹介は基本的には最小限で良いという少し珍しい立場を取ります。 一般にはどうインパクトを付けるかという方法論が多くありますが、氏名と立場で十分と考えます。 今回は相手が高校生でしたので、まず5秒くらいでフルネームを伝えます。 次にすぐに相手の関心事であるスマートフォンやツイッターの話題に移ります。 ツイッターの自分のアカウントを軽く紹介するような流れで、自分の立場や経験を10秒くらいで伝えます。 このような感じで導入は雑談形式で5分くらい使いましたが、うち合計15秒の自己紹介を含ませました。 この段階で相手方から見ると、決してお説教的な高所からの情報提供でなく、自分たちが普段関心を持っていることをなぞったり、意外な情報を付け加えたりする感じなので、ずいぶん気が楽になります。 中学生から20代あるいは30代くらいまでは特に頭の回転が良く自我が強いので、興味のない話をやんわり聞くのは苦手です。 あとは、単純に聞く人の人生に対して責任を持つというスタンスがあれば自然に伝わっていきます。 人生に責任を持つというのが大げさならば、少なくとも自分が扱う話題に関して、その人の選択・暮らしに責任を持つという気持ちがあれば大丈夫です。 今回の講演なら、学力不足で入試が心配だったりする生徒がいます。 自分が責任を持って最善の道を示すという気概が必要です。 また、ミュージシャンを目指す生徒がいます。 20代の下積みの大変さを伝えながら、アルバイトや副業のコツを伝えます。 20代で生活できず大変な思いをしたとき、この話を思い出してくれるようにと熱意を込めて話していきます。 するとこちらに目を合わせてくる生徒が徐々に増えてきます。 この生徒は髪も脱色していて、雑談しながら足を前の椅子に投げ出してスマホをいじっていた生徒でした。 話し手が真剣勝負なら聴衆は変わります。 […]

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